焚き火マスター講座 後編

この記事では、焚き火をマスターするためのノウハウを前編後編に分けて紹介します。
後編は、ナイフ、のこぎり、斧の使用について説明します。火をおこす際の重要な道具です。安全に正しく使用しましょう。しっかり学んで実践し焚き火マスターになりましょう!
ナイフの使い方
ナイフは、木製の人物や道具を彫るのに使用できますが、小さな木の削りくずを切って焚き付けするのにも使用できます。ナイフを使用するための安全基準を以下に詳しく説明します。
いつも自分から離れて
ナイフを使用するときは座って行ってください。ナイフが内側から外側に向かうように使用すればナイフを最適に制御できます。もしナイフが滑っても、自分で切り刻むことはありません。
他の人に注意してください
ナイフを使用するときは、自分と他の人との間に安全な距離を保つことが重要です。次に、他の誰も怪我をしないようにします。
常に足を広げて膝の前でカットして座る
足を広げて座ると、ナイフが滑っても膝を切ることがありません。肘を膝の上に置いて、どのように座るのが最も安全で最適かを考えてください。
手にナイフを持って走らない
ナイフは、使用しないときは常に閉じているか、鞘(サヤ)に納めておく必要があります。鞘は、使用しないときにナイフを保管する最も安全な場所です。また、ナイフを地面や、誤って踏んでしまうような場所に置かないでください。
ナイフを正しく渡す
刃が出ている状態でも、鞘に収まっている状態でも、ナイフを受け取る人には、柄の方から渡します。
ナイフは清潔で乾燥した鋭利な状態に保つ
ナイフは常に清潔で乾燥した状態に保つ必要があります。これにより、錆びや鈍化を防ぐことができます。切れ味の悪いナイフは、力を込めて切るときに手から滑りやすくなります。
のこぎりの使い方
のこぎりは、キャンプファイヤー用の薪を切るときに使いやすいツールです。のこぎりを使用するための安全基準を以下に詳しく説明します。
正しい方法でカット
のこぎりを使うときに最初に行うことが重要なことは、のこぎりを自分の方に6〜8回ゆっくりと引っ張ることです。これにより、のこぎりを安定して操作するための切り口ができます。のこぎりは強く押しすぎず、軽く前後に動かしてください。こうすることで、のこぎりが切り口から飛び出して手を切るリスクが軽減されます。強く押しすぎないことで、それほど力を使わずとも、のこぎりの性能を十分引き出すことができます。
手首よりも太い木だけをカットする
薄い木材にのこぎりで適切な切り口を付けることは困難です。のこぎりが跳ね上がるなどして、制御がむずかしくなります。手首ぐらいの太さを目安に木を選んでください。
木材は静止している状態に
のこぎりで切るとき、木材は前後に動かないようにしなければなりません。空いている手で木材の刃から少し離れたところを押さえつけ安定させます。木挽台(こびきだい)があれば、木材が前後に動かないで、適切な高さで作業できます。
土や石を切らない
土や石はのこぎりの刃を鈍くするため、切断には適していません。
のこぎりをしっかり持つ
のこぎりをしっかり持って、手から滑り落ちないようにします。しっかりと握ってください。ただし、手がつってしまうし始めるほど強く握ってはいけません。
斧の使い方
斧は重くて非常に鋭利な道具で、焚き火マスター講座の最後のもののひとつとして紹介することができます。斧は、焚き火用の大きな薪を分割するために使用します。斧を使用するための安全基準を以下に詳しく説明します。
足を開いて立つ
最適な位置は、薪割り台から十分な距離を置いて足を離して立つことです。万が一斧が滑っても、足が離れていればぶつかる危険はほとんどありません。斧の長さと前腕の長さを計算して、適切な距離を見つけます。薪割り台に薪を置かない状態で、軽く素振りしてみてください。薪割り台の真ん中を打てる位置に立つことが重要です。
斧の頭をチェック
斧の頭が緩んでいないか常にチェックしてください。片手で斧の頭を握り、もう一方の手で柄をつかんで確認します。緩んでいる場合は、危険ですので使用しないでください。
距離を保つ
周りの人たち全員が、斧を使用している人と最低 2 ~ 3 メートルの距離を保つ必要があります。誤って斧を落としたり、木片が飛び散ったりする事故を最小限に抑えます。
適切な履き物
シューズやブーツを履いていない状態で斧を使用しないでください。万が一斧が滑った場合、サンダルやビーチサンダルなどのオープンシューズは大怪我につながる危険性があります。
良い薪割り台
良い薪割り台が重要です。それは大きく、左右に動かずに自立している必要があります。可能であれば、薪割り台を地面に少し掘り下げて、より安定させることをお勧めします。可能であれば薪割り台の周りには柵を作ってください。周囲からはっきり見えるように紐などで囲み、2~3メートルの距離を確保してください。
柄をしっかり握る
柄は必ずしっかり握ってください。柄がしっかりと握れないのは、あなたにとって大きすぎる可能性がありますので、操作しやすい小さめの斧を試してください。
木を見る
斧ではなく、常に目の前の薪を見てください。薪を打つ練習を重ね、上達すればするほど、斧がどこに当たるかを正確に知ることができます。
一気に割る必要はない
斧を振り下ろして一刀両断するのにはそれなりのパワーと熟練が必要です。ひと振りめである程度薪に斧の刃が食い込んだら、そのまま数回トントンと薪割り台に叩き付けることで薪が割れます。まずはここから始めましょう。