本国セールスミーティングレポート - 22AW Sales Meeting in Görlitz

本国セールスミーティングレポート - 22AW Sales Meeting in Görlitz

 先日、ドイツのゲルリッツにて22秋冬向けのセールスミーティングが開催されました。こちらでその内容を少しだけご紹介したいと思います。

 ベルリンから南東へ190キロ、東ドイツはポーランドの国境付近に位置するゲルリッツ。先の大戦での大規模な破壊を免れたことで、街並みは様々な建築様式が多く残されています。文化財保護の対象になる建物も多く、500年以上の歴史を持つものも存在します。映画「グランド・ブタペスト・ホテル」「イングロリアス・バスターズ」「愛を読む人」のロケ地にもなっており、ゲリウッドなるハッシュタグもあるほど。後世にこの街並みを残したい非常に特徴的なエリアです。

 そんな魅力的な場所での今回のセールスミーティング。というのも、この町にはNordiskグループのブランドの一つである、Y by Nordiskスリーピングバッグのファクトリーがあるのです。

 こちらがY by Nordiskのショールーム兼ファクトリーです。古い建物をリノベーションし、Y by Nordisk製品の生産のみならずNordisk製品全般のリペアも受け持つ施設になります。

 本国メンバーと各国の子会社、代理店が集合しました。コロナ禍ということもあり、いつもの半分以下の参加者ですが、直接会うことができるのは非常に心強い気持ちになります。

 正面入り口を入ると、ショールームがあり、Y by Nordisk各種商品のサンプルや、Nordiskギアと組み合わせたディスプレイなどで世界観を演出しています。

 NordiskとY by Nordisk(旧名イエティ)の歴史年表を代表的な製品と合わせて展示。様々なギアを扱う中で寝袋やダウン製品は初期の頃からの中核アイテムだったことが分かります。

 ショールームの奥には、ガラス張りのファクトリーのエリアになっています。見えるようにしているのは、Nordisk社がこれら製品を自分たちで最初から最後までコントロールしていることの証。いわば自信と自負の表れなのです。

 ここではダウン製スリーピングバッグの生産から、Nordisk製品全般の修理も行っています。ちょうど現場ではダウンジャケットの修理を行っていました。自社工場ならではの手さばきと対応になっています。

 そして参加スタッフ全員でダウンの封入工程を体験。真ん中に見えるパイプからダウンを生地の中に入れていきます。コンピューターでプリセットされたダウン量が自動的に入るようになっており、非常にシステマチックでクリーンな工程になっていることが体感できました。

 プレゼンテーションではダウン素材の特性から生産地、トレーサビリティなど非常に厳格な仕様についての紹介、そして各製品の内容やセールスポイントなど、多岐にわたる中身の濃い時間を過ごしました。

 夜には焚火を囲み、Hyggeな時間を過ごします。皆がひとつの空間をシェアし、様々な会話を楽しみました。

 いかがでしたでしょうか。Nordiskの活動内容のほんの一部ですが、これからも、機会あるごとに製品情報だけではない、作り手のインサイドストーリーなどお届けしてまいります。お楽しみに。