【テントのケア方法】お気に入りのテントを長く使っていただくために

【テントのケア方法】お気に入りのテントを長く使っていただくために

 今まさに夏本番、テントを持って全身で夏を感じる準備はできていますか?
 お気に入りのテントを長く使っていただくために、今回はテントのお手入れ方法についておさらいしてみます。

■キャンプ時のケア方法

<使用中のテントのお手入れ>

・テントのファスナーはやさしく扱ってください。 布地を噛んでしまった場合はファスナーを無理に動かさないようにしましょう。片方の手でファスナー軌道を持ち、スライダーを左右に揺らしながら、挟まった布地が自由になるまでやさしく戻します。ジッパーが割れた場合は、再び噛み合うまでそっと戻します。それでも裂ける場合は、ペンチでジッパースライダーを軽くはさみ、ジッパートラックを少しきつく抑えます。ただし、締めすぎてスライダーを詰まらせないように注意してください。

・ブーツやシューズはテントの入り口の外に置いてください。 テントの床に落ちた土や砂利、小石は、テントをすり減らしたり穴をあけてしまう原因になります。

・食べ物や香りの良い身の回り品はテントの外の安全な容器に入れましょう。食べ物を求めて来る動物や虫などの生き物は、布地を噛み切って侵入してくる可能性があります。

・テントは犬小屋ではないので、大切な愛犬をテントの中に放置しないでください。あなたの忠実な仲間であっても、歯や爪でテントの素材に深刻な損傷を与えてしまうかもしれません。


<撤収時のご注意>

・畳む前に、テントを振って、中のゴミや表面についた泥を払い落としてください。

・ポールを折り畳むときは中央部分から折りましょう。そうすることで、内部のゴム(ショックコード)のテンションが偏ってしまうのを防ぐことができます。

・生地やポールが濡れている場合は乾かしてださい。湿気が残っているとテントの劣化につながります。可能な限りしまう前に乾かしてください。テントを木などに引っ掛けて干す場合は、木の先端などで穴が開かないように気をつけてください。雨の日など濡れた状態でテントを撤収する必要がある場合は、帰宅後に車庫や家の中の、床面が濡れても問題ない場所で乾かしましょう。

・丸めるか、折り畳むかについては決まった正解はありません。ランダムに詰めることで毎回同じところに折り跡がつくことを防ぐことができます。反対に、毎回丁寧に畳むことでスムーズに収納することができます。どちらにせよテントの生地はどちらの収納方法においても十分にその質を保てるようにできています。

■帰ってからのケア方法

<ご家庭でのテントのお手入れ>

・旅から帰った後やテントクリーニングの後は、テントを十分に空気乾燥させてください。 乾かしすぎは禁物です。室内または屋外の日陰に設営します。テントを張る十分なスペースがない場合は、乾燥するまでドレープ干しや吊るし干ししてください。

・テントが 完全に乾いたことを確認してから収納します。これはテントのお手入れでもっとも重要なポイントです。湿った生地にはカビが生え、テントに悪臭を放ち、ポリウレタンの防水コーティングを傷つけます。また、時間が経つと、湿気はコーティングを化学的に分解(加水分解)し始めます。テントを放置してコーティングがボロボロはがれ落ちたり、粘着性が出たり、臭いがしたりした場合は、修理するか、交換する必要があります。

・テントは、涼しく乾燥した場所にゆるく保管します。バックパッキングする際はスタッフサックを使うとコンパクトになりますが、スタッフサックに入れたまま長期保管することはおすすめしません。テントの生地は、リラックスして呼吸できるようにしてあげましょう。古い枕カバーや、同じような大きさのメッシュバッグが理想的です。

・地下室、屋根裏部屋、車のトランクなど、湿気の多い場所や暑い場所にテントを保管するのも避けましょう。湿気の多い場所にしか保管できない場合は、乾燥したテントを密閉式のプラスチック製容器などに入れてから保管してください。

<テントのクリーニング方法>

・キャンプ旅行の後、特に砂や細かいほこり、鳥の糞、樹液などにさらされた場合は、すぐにテントの汚れを落としましょう。短期間の旅行が多い場合は、1シーズンに 1回、テントをやさしくクリーニングします。

・テントは絶対に洗濯機で洗ったり、乾燥機で乾かしたりしないでください。 洗濯機、特に攪拌機付きのトップローダーは、生地やメッシュ、縫い目を伸ばしたり、 破いたりすることがあります。乾燥機も同様で、熱によってダメージを受ける可能性があります。

・基本的なクリーニングは、研磨剤の入っていないスポンジ、冷水、テント専用洗剤または中性洗剤を使用します。汚れた部分を手で優しくこすってください。床やフライのコーティングされた部分は特に優しくこすりましょう。汚れがひどい場合は、テント専門のクリーニング業者を利用しましょう。


 これからもお気に入りのテントとキャンプを楽しめるよう、道具をお手入れしご自身の健康にも気をつかって、夏を存分に味わいましょう!