冬キャンプのススメ

冬キャンプのススメ

みなさん、冬のキャンプを楽しまれていますか?
キャンプにハマればハマるほど「冬こそキャンプのベストシーズン」とおっしゃる上級者も少なくありません。
今回は、冬キャンプの魅力について紹介したいと思います。

冬キャンプはすいている

昨今のキャンプブームの影響で、春から秋にかけてはどのキャンプ場も大変賑わっています。特にゴールデンウィークやシルバーウイーク、夏休みなどの時期、人気のキャンプ場はなかなか予約が取れないという状況が続いていますね。それに予約を取るには数ヶ月前から予約しなければならないので「今週末、天気良さそうだからキャンプでも行こうか」みたいなこともむずかしくなっています。ところが、冬場はそれができます。もちろん人気のキャンプ場は年末年始の年越しキャンプが賑わっていると聞きますが、多くのキャンプ場はハイシーズンよりもすいているのは間違いありません。キャンプサイトではプライベート感も満喫できます。フリーサイトなら繁忙期よりスペースを広く使えます。静かに落ち着いたキャンプをしたいという方にもうってつけです。
また虫が苦手という方にもメリットが。冬は虫たちも活動休止中です。蚊やブヨに刺されることもありませんし、ランタンに向かって飛んでくる虫もほとんどいませんよ。

冬晴れの日を狙う

地域によって変わりますが、西高東低の冬型の気圧配置になると、関東の太平洋側では冬晴れの晴天になります。気温はグッと冷え込みますが、澄んだ空気が気持ちいいのです。雪をたたえた遠くの山々までくっきりと見えますし、日中は日差しのありがたさに癒され、夜になれば満天の星空にも出会えます。キーンと頬を刺す冷気も案外気持ちいいものです。

ただし、風の予報には注意しましょう。天気が良くても風が強いと、かなり体温を奪われますし、思考能力も低下します。それに焚き火もゆっくり楽しめません。そんな時は、テント内に閉じこもって、薪ストーブの火を愛でるのもまた一興かもしれません。

防寒対策は?

天候が穏やかで、防寒対策をしっかりできていれば、冬キャンプも恐るるに足りません。ではどんな防寒対策が必要でしょう?
衣類に関しては、ダウンジャケットやフリースなどを着込むのは当然ですが、ダウンパンツや厚手のソックスなども用意しましょう。冬のキャンプは足元から冷えるので、下半身の防寒は重要です。チェアに座る時は、座面に毛布やクッションを敷いて腰からの冷えも対策しましょう。

寝袋やスリーイングマットは、冬キャンプにおいてもっとも重要の要素です。寝袋は快適温度帯が-10℃ぐらいのもので、頭まで被れるマミー型を選びましょう、スリーピングマットも厚手のものがベストです。空気は断熱性が高いので、インフレータブル式のエアマットがオススメ。さらに断熱フロアマットもあれば万全です。また、就寝時に足先が冷たいとなかなか寝付けないので、湯たんぽを併用するのもいいでしょう。もし湯たんぽがなければ、ナルゲンボトルやPETボトルにお湯を入れて代用します。寝る10分前ぐらいから寝袋の足元に入れておくと、寝袋に入った瞬間からほっとできます。

もしAC電源付きのサイトを取れるなら、もしもPHEV電気自動車をお持ちなら、電気の力も活用しましょう。もちろん大容量ポータブル電源でも大丈夫。ホットカーペットや電気毛布なども使えます。小型のセラミックヒーターなども十分活用できます。最近はUSB電源で温まるブランケットなどもありますので、そんな便利グッズも活用できます。閉め切ったテント内で一酸化炭素を発生させずに熱源を確保するという意味でも安心です。

薪ストーブや石油ストーブをお持ちなら、それはそれで最高の冬キャンプを楽しめますが、テント内での一酸化炭素中毒には十分気をつけてください。CO警報機は必須の装備です。

雪中キャンプにチャレンジ

冬キャンプにもなれてくると、雪中キャンプにも挑戦したくなります。筆者も何度か経験していますが、一面雪に覆われたキャンプサイトはそれはもう幻想的です。夜には雪中に美しく浮かび上がる光の灯ったテントなど、異世界に迷い込んだような風景を味わえます。雪遊びが大好きなお子さんたちやワンコはテンション爆上がりですし、もちろんご自身にとっても貴重な体験になることは間違いありません。

とはいえ、大雪や猛吹雪の日にキャンプをすることはオススメできません。キャンプ場で遭難なんてことになりかねませんし、災害級の大雪でキャンプ場までの道が大雪で通れなくなって孤立してしまったというケースも過去に報道されました。天気予報は十分確認して、天候が落ち着いた日を選びましょう。

雪中キャンプの際には、まずテントを張る場所を踏み固める必要があります。スコップがあれば叩いて固めることもできます。それに、スコップがあれば、雪が深い場合は固めた雪を掘ってイスやテーブルにするなどの楽しみもありますし、かまくら作りなども楽しめます。

雪中キャンプでは普通のペグが効かないので、雪に埋めて使う雪用のペグも用意してください。
設営撤収の際に、素手で雪を触ったり、金属ポールを触ると、指が痛くなってきます。最悪凍傷になる恐れもあるので、必ずグローブを着用しましょう。できればスキー用のグローブのような防水性のあるものがベストです。

もうひとつ注意点ですが、滞在中に雪が降りはじめたら、テントの幕に雪が積もらないように注意してください。テントはたるみなくピンと張ることで雪が積もりにくい構造ですが、それでも積もってしまう場合は、外に出てこまめに雪を払いましょう。特に湿雪の場合は、積もった雪の重みでポールが折れて、テントが潰れてしまったなんていうケースもあります。実際に目撃しましたので、要注意です。


最後に

冬のキャンプは確かに寒いです。でも、Nordiskのテントと一緒なら冬のキャンプにも対応できます。しっかり防寒して、装備を整えたら、ぜひチャレンジしてみてください。実際にやってみると、想像以上に楽しいものですよ。