「北の王」ホッキョクグマについて

「北の王」ホッキョクグマについて

毎年2月27日はインターナショナルポーラーベアデー(International Polar Bear Day)です。この日は、ホッキョクグマの生息地である北極圏での気候変動や環境破壊などの問題について、世界中の人々が考える日とされています。

今回はNordiskのロゴにも使われているホッキョクグマについて、ご紹介します。

Nordisk logo from 1991

Nordisk logo from 2005

Nordisk logo from 2010

<生体について>

ホッキョクグマは、北極圏に生息する哺乳類の一種で、クマ科に属しています。
体長2~3メートル、体重200~700キロと、大型のクマです。白い毛皮に覆われ、厚い脂肪層で寒さに耐えます。また、大きな爪と歯を持ち、狩りや餌の食べ方に適した身体構造を持っています。
氷原や海氷上で生活しており、主にアザラシやアザラシ科の動物、時にはクジラなどの海洋哺乳類を捕食します。また、夏季には、植物や小型の哺乳類、鳥類なども食べます。
ホッキョクグマの妊娠期間は9ヶ月ほどで、子グマは1匹または2匹生まれます。子グマは、生後2年ほどは母グマの近くにいて、生き方や餌の取り方などを学びます。

<デンマークとの関係>

デンマークにはホッキョクグマの自然生息地はありませんが、グリーンランド自治政府の管轄下にあるグリーンランドには、ホッキョクグマが生息しています。グリーンランドは、デンマーク領土の一部であり、デンマーク政府が外交政策や国防などの重要な政治的事項について権限を持っています。また、グリーンランドにはデンマーク王室の代表が派遣されています。グリーンランドには、世界中のホッキョクグマの約60%が生息しており、その数は約2万頭と言われています。

ホッキョクグマはグリーンランドの重要な野生動物の一つであり、現地の文化や経済にも影響を与えています。グリーンランドでは、ホッキョクグマの狩猟が伝統的な文化として行われており、食料や皮革、骨などが利用されています。

<ホッキョクグマの保護>

ホッキョクグマは、極地に生息する生き物であり、その過酷な環境に適応するために進化してきました。
しかし、近年の気候変動により、氷河の減少、海面上昇、海氷の融解などが進み、ホッキョクグマの生存が脅かされるようになってきました。これらの環境変化は、ホッキョクグマの生息地や食物環境に影響を与え、ホッキョクグマの生存に直接的な脅威をもたらす可能性があります。

このような状況を受けて、グリーンランド政府をはじめ、国際的な自然保護団体や環境保護団体などが、ホッキョクグマの保護や北極圏の自然環境保護に向けた活動を行っています。
また、私たち一人一人が、エネルギーの節約やリサイクル、再利用などの取り組みを行うことで、環境問題を改善することができます。これにより、地球環境を保護し、ホッキョクグマを含む多くの野生生物を守ることができます。

Nordiskは、人々だけでなく、自然のあらゆる生物が共生できる社会を目指します。日々、自然を大切に暮らしていきましょう。

Photo ©Marco Urso