アイス・ウルトラは、ヨーロッパに残された最後の原生林230kmを巡る驚くべき冒険だ。ここはスウェーデンのラップランド。 北極圏の内側に位置するこの地は、ヨーロッパに残された最後の原生地域であり、先住民サーミ族の中心地でもある。この地域、ヨックモック自治体は、ウェールズと同じくらいの大きさだが、人口はわずか3千人ほどで、この時期の日中の気温はマイナス40度にもなり、日が短い。

凍った湖が点在する、どこまでも続くような松林に囲まれて、あなたは雪の中に立っている。地平線を支配する白い山々。周囲は静寂と平和に包まれ、ユネスコの世界遺産に登録された230kmの道のりを、雪を踏みしめる足音だけが音を立てる。一日の終わりに夕闇が訪れると、地球上でたった一人の人間のように感じることだろう。

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